【自己表現シリーズ②】“関わる時間が足りない”と感じたときに手放したこと

介護・リハビリ

仕事に、家事に、育児に。
1日が終わるころには「私、今日子どもとちゃんと関われたかな?」とふと思う。そんな日が続いていました。


忙しさの中で感じた“関われてない”という罪悪感

「ママ〜見て〜!」
そう呼ばれても、「ちょっと待って!」「今は無理!」「後でね!」と返してしまう。

でもその“後で”は、ほとんど思い出せないまま過ぎてしまう。

上の子にも下の子にも、ちゃんと目を向けきれない。
そのことに気づいたとき、私は「悲しさ」に似た感情を感じました。

関わる時間って、本当はもっと大切にしたいものだったのに。
今しかない時間を、私はただやり過ごしてしまっているのかもしれない――。


「やらなきゃ」を減らして、「向き合う」を増やす工夫

そう思った私は、まず「仕事」を見直しました。
常勤の時短勤務から、非常勤に切り替えることを決断。

料理も、1から作ることをやめました。
買い出しもやめて、コープに変更。

手放すことに迷いは、正直あまりなかったです。
少しでも、子どもと向き合う時間を作りたい。
その気持ちが優先されていました。


やめたこと・始めたこと

今は、電子レンジで温めるだけで完成するごはんを多く取り入れています。特に仕事のある平日はフル活用。
そのぶん、ぽっかり空いた隙間時間に、上の子と折り紙をしたり、一緒にTVを見たりする時間を作れるようになりました。

“ちゃんと何かをする”じゃなくても、“一緒にいる”時間って、こんなにあたたかいんだと感じます。


親と子の手

子どもに起きたちょっとした変化

こちらが一瞬でも目を見て話しかけるだけで、子どもが表情豊かに話すようになってきました。

以前は、YouTubeに頼ってしまう日々でした。
でも、YouTubeってただ“見ている”だけで、考えたり、言葉を使ったりする機会が減るんですよね。
親子の会話がない時間が長くなると、子ども自身の言葉も減ってくる気がして……。

ほんの一瞬でも「目を向けて話す」ことで、表現するきっかけが増えたように感じます。


「量より質」を実感した瞬間

どんなに工夫しても、育児・家事・仕事のすべてに100%の時間を注ぐのは難しい。

でも、料理中に手が離せなくても、電子レンジの“チン”を待っている時間なら目を合わせられる。
たったそれだけのことで、子どもは満たされた顔をしてくれることがある。

関わりの「量」ではなく、「質」が大事。
そんな小さな瞬間の中に、その答えがありました。


手放すって、悪いことじゃない

「手放す」と聞くと、ちょっと残念なことのように感じるかもしれません。
でも、決して悪いことではないと私は思います。

家事でも仕事でも、納得して手放せるなら手放せばいい。
逆に、手放すことでイライラしてしまうなら、無理に手放す必要はないと思います。

ただ、もし「ほんの少しでも関わる時間を作りたい」と感じているなら。
自分がやっていることの中に、「置いておけること」がないか、一度見つめ直してみる。

その小さな見直しが、子どもとの時間の“質”をぐっと高めてくれるかもしれません。


“忙しいからこそ、ほんの一瞬が宝物になる。”
そんな感覚を、今日も大切にしたいです。


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