【保存版】1歳児の発達段階に合ったおもちゃの選び方|作業療法士が教えるおうち遊びのヒント

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「1歳になったけど、どんなおもちゃを選べばいいの?」
「発達に合ったおもちゃって何を基準に考えればいいの?」

1歳前後の子どもは、できることが急激に増えていく時期。
その分、発達に合わせた遊びやおもちゃ選びに悩むママ・パパも多いのではないでしょうか。

この記事では、作業療法士としての視点を交えながら、1歳児の発達段階別におすすめのおもちゃや選び方のコツをお伝えします。
おうち時間がもっと楽しくなるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

1歳児の発達の特徴とは?|「できる」がどんどん増える時期

1歳の子どもは、月齢によって発達にかなり差があります。
ここでは、12〜24ヶ月の子どもの成長の特徴をざっくりとまとめてみます。

運動発達(粗大運動・微細運動)

  • 伝い歩き→一人歩きへと移行する
  • 自分の意思で物を「つかむ」「入れる」「積む」などができるようになる
  • 手指のコントロールが上手になり始める

言葉・認知・模倣

  • 身近なものの名前を覚え始める
  • 簡単な指示が通るようになる(「ちょうだい」「おいで」など)
  • 大人の真似をして遊ぶ「模倣遊び」が見られる

このように、1歳児は「自分でやってみたい!」という気持ちが強くなる時期。
だからこそ、その子の発達に合ったおもちゃを選ぶことが、成長を支える鍵になります。


【発達段階別】1歳児におすすめのおもちゃと遊び方

ここでは、1歳を「前半(12〜18ヶ月)」と「後半(18〜24ヶ月)」に分けて、それぞれの発達段階に合ったおもちゃをご紹介します。


●1歳0〜6ヶ月ごろ(12〜18ヶ月):動き始めの「探究期」

この時期は、よちよち歩きが始まる子もいれば、まだハイハイ中心の子も。
手の使い方が上達し始めるので、「つかむ」「押す」「鳴らす」など、シンプルだけど達成感のあるおもちゃがぴったりです。

おすすめおもちゃ:

  • 押し車・手押し車:つかまり立ちや歩行をサポート
  • 大きめの積み木:落としても安全な素材を
  • 音の鳴るおもちゃ:ボタンを押すと音が出るなど因果関係を学べる
  • 穴落とし・型はめパズル:手指の発達と空間認知を育む

遊びのポイント:

  • 何度も繰り返す遊びが好きな時期
  • 成功体験を重ねて「できた!」の喜びを味わえるように

●1歳6ヶ月〜2歳ごろ(18〜24ヶ月):言葉と想像力が伸びる「ごっこ期」

歩く・走る・ジャンプなどの運動が安定してきて、言葉や想像力が一気に伸びてくる頃です。
この時期は、「ごっこ遊び」や「真似っこ遊び」がぐんと楽しくなるタイミング。

おすすめおもちゃ:

  • おままごとセット(食器やお料理道具)
  • ブロック(簡単にくっつけられるもの)
  • マグネットブックやシール遊び
  • 絵本(身近な生活が描かれたもの)

遊びのポイント:

  • 大人の使う物に興味を持つので、生活に近いおもちゃが効果的
  • 真似されて困るもの(スマホなど)は要注意

作業療法士が伝えたい、おもちゃ選びの3つの視点

「かわいいから」「流行ってるから」も、もちろんOK。
でも、作業療法士としておすすめしたいのは、発達を支える視点から選ぶことです。

① 少しだけ“できそうでできない”難しさ

発達を促すのに一番良いのは、子どもが「もうちょっとでできそう!」と思えるレベル。
簡単すぎず、難しすぎない…その絶妙な加減が、挑戦する力を引き出します。

② 安全性と素材感

誤飲のリスクがない大きさ、角が丸く柔らかい素材、そして口に入れても安心な材質。
1歳児にはまだまだ「なめる」「投げる」も遊びのうち。安全は最優先です。

③ 親子で一緒に楽しめるかどうか

おもちゃそのものの機能よりも大切なのは、その時間をどう過ごすか
ママ・パパと一緒に「楽しいね」と笑い合えることが、子どもの心の発達にもつながります。


おすすめのおもちゃジャンル別リスト

ここでは、1歳児向けのおもちゃを「目的別」に分けてご紹介します。

発達を促す目的おすすめおもちゃ例
手指の発達積み木、型はめパズル、シール遊び
感覚を育てる小麦粉ねんど、布絵本、音の鳴る玩具
言葉を育てる絵本、名前あてカード、ぬいぐるみ
想像力を育てるおままごとセット、ブロック、ごっこ道具

【実際に使ってみた】我が家のおもちゃ体験記

1歳の頃、わが家でよく遊んでいたのは「音が鳴るおもちゃ」や「おままごと系」でした。
音が鳴るものは、子どもの注意をひきやすく、童謡が流れる絵本などは特にお気に入り。
抱っこしながら手遊びやふれあい遊びをしているうちに、自然と親子の時間も深まったように感じます。

おままごと遊びでは、野菜や果物の名前、色の名前を遊びの中で自然と覚えていきました。
ただし、紙の絵本などは破ってしまうことも多くて、1歳の頃はあまり向いていませんでした。

積み木やシール貼りなどもよく遊びましたが、今思えばこれらは手先を使う力を伸ばす遊びだったなと実感しています。

おもちゃを選ぶときに私が意識していたのは、「子ども自身が興味を持ちそうか」という視点。
たとえば、好きなキャラクターが使われているもの、カラフルで目を引く色づかいのもの、音楽が流れるおもちゃなど、子どもの「好き」から選ぶことを大切にしていました。

今振り返って思うのは、「知育にいいか」「発達に効果的か」と気にしすぎるよりも、
まずは子どもが楽しく遊べそうか、そして親自身も一緒に楽しめそうかを大切にしてよかった、ということです。


よくある質問(Q&A)

Q:おもちゃをすぐに飽きてしまうのですが…

飽きるのは自然なことです。同じおもちゃでも、使い方を少し変えるだけで新しい遊びになります。
1週間おもちゃを“お休み”させて、久しぶりに出すのも効果的です。

Q:長く使えるおもちゃを選ぶには?

成長に合わせて遊び方が変えられるおもちゃ(積み木やブロック)は、長く使えておすすめです。
「今どう使ってるか」より、「これからどう使えるか」を想像すると選びやすくなります。


まとめ|「おもちゃ=育ちのきっかけ」

おもちゃは、単なる「遊び道具」ではなく、子どもが世界を広げていくための「きっかけ」です。

✔ 今のわが子の発達に合っているか
✔ 安全に、楽しく使えるか
✔ 一緒に笑顔で過ごせるか

この3つを意識して選べば、きっとおもちゃ選びに自信が持てるはずです。

ママ・パパにとっても、おもちゃの時間が「育児のひと休み」になりますように。


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