【梅雨の室内遊び】1・2歳と楽しめる!感覚を育むおうち遊び8選|作業療法士が伝える発達サポート

雨の日 1歳 2歳 遊び 暮らし

雨の日のストレス、感じていませんか?

梅雨の時期は、お外遊びができない日が続きますよね。
「今日も雨か…」「またテレビに頼っちゃった」そんな風に感じてしまうママ・パパも多いのではないでしょうか。

この記事では、作業療法士の視点を活かして、**1〜2歳の子どもと楽しめる“感覚遊び”**を紹介します。
特別な道具や広いスペースがなくても大丈夫。
おうち時間を笑顔に変える、ちょっとした工夫をご提案します。


感覚遊びとは?1〜2歳の発達にぴったりな理由

感覚遊びとは、五感(視覚・聴覚・触覚など)を通して、子どもが世界を体験する遊びのこと。
1〜2歳は特に「見る・触る・聞く」といった感覚をフル活用して、身体と心の発達を進める大事な時期です。

✔ 遊びながら手指の発達を促せる
✔ 集中力や好奇心が育つ
✔ 親子の関わりの質が高まる

このような理由から、雨の日にこそおすすめしたいのが感覚遊びなんです。


梅雨の時期におすすめ!1〜2歳の感覚おうち遊び【7選】

1. 小麦粉ねんど(触覚)

材料例: 小麦粉・水・塩・油・食紅(あれば)

ぷにぷに、もちもちの感触が楽しい小麦粉ねんどは、1歳ごろから楽しめます。
口に入れても安全な材料を使えば、安心して遊べますね。

発達ポイント: 手指を使ってこねる・ちぎる動作が、微細運動の発達に◎


2. スポンジスタンプ(触覚+視覚)

キッチンスポンジに絵の具をつけて、紙の上でポンポン。
色が広がる様子に夢中になります。
色の組み合わせを楽しむことで、色彩感覚や因果関係の理解も育ちます。

おすすめの絵の具: 水で落とせる子ども用


3. ペットボトルマラカス(聴覚+視覚)

ペットボトルにビーズ・小豆・ストロー片などを入れて、振ると音が鳴る楽器に。
シャカシャカ、カラカラ…音の違いを楽しむのもポイント。

誤飲対策: フタをしっかりテープで留めておく


4. タッパー水遊び(触覚+温度)

お風呂場やベランダでタッパーやコップを使った水遊び。
水を移したり流したりするだけで、意外と夢中になります。
雨の日でも**「水」を通じて発達を促す**ことができます。

注意: 足元が滑りやすいのでバスマットなどを活用して安全対策を


5. 氷あそび(触覚+温度)

小さな製氷皿で作った氷を触ってみよう。
つるつる、ひんやり、不思議な感触が新鮮な体験に。

アレンジ: 製氷皿に少しだけジュースを入れて色つき氷にするとさらに興味アップ


6. マスキングテープびりびり(触覚+視覚)

壁やテーブルに貼ったマスキングテープを、ぺりぺりとはがすだけの遊び。
手指を使った微細運動の練習になり、達成感も味わえます。

ポイント: 剥がしやすいよう、少し端を折っておくと◎


7. ふわふわ布でいないいないばあ(触覚+視覚+社会性)

ガーゼやタオルで「いないいないばあ」を繰り返すだけでも、乳児にとっては楽しい遊び。
「予測と結果」の理解や、親子のやりとりが深まる遊びです。


【実際にやってみた】我が家の感覚遊び体験記

わが家でも、雨の日が続いたときにいくつかの感覚遊びを試してみました。
その中でも特に反応が良かったのが、「ふわふわ布でいないいないばあ」です。

タオルやガーゼを軽く顔にかぶせて「いないいない…ばあ!」とやるだけのとてもシンプルな遊び。
でも息子はケタケタ笑って、何度も「もう一回!」とアピールしてきました。

感覚的には、「顔にふれる感触(触覚)」「視界が遮られる(前庭感覚)」「声が聞こえる(聴覚)」と、いろんな刺激が組み合わさっているんですよね。

また、泡遊びも印象的でした。初めて泡を触ったときは、指先でおそるおそるつまんでいた息子も、数分後には手のひらいっぱいに広げてニコニコ。
泡のやわらかさ・温かさ・すぐに消えてしまう儚さ――大人にとっては当たり前の感覚も、子どもにとってはすべてが新鮮なんだなと感じました。

作業療法士としての一言

感覚遊びは、発達支援の専門職の現場でも取り入れられていますが、
「家庭で・親子で・無理なく」できることが何より大切です。

子どもが興味を持ったものに寄り添いながら、
一緒に笑って、驚いて、感じること。

それだけで十分すぎるくらいの“学び”になるんだと、日々の中で実感しています。


感覚遊びで子どもとの時間が変わる

感覚遊びの良さは、「今この瞬間」を感じる力を育てること。
特別なことをしなくても、子どもと一緒に笑って過ごす時間が、発達にとって大きな意味を持ちます。

✔ 無理にやらなくていい
✔ 1日1つ、数分だけでもOK
✔ 子どもと“楽しい”を共有することが大事

ママ・パパが楽しんでいる姿が、子どもにとって一番の安心です。


まとめ|雨の日こそ感覚あそびで「育ち」を応援しよう

梅雨の時期、どうしても外に出られない日が続くと、親子でストレスを感じやすくなります。
でも、おうちの中でも「育ち」は作れます。

今日ご紹介した感覚遊びは、すべて家にあるもの・簡単にできるものばかり。
ぜひ気になったものを、明日のおうち時間に取り入れてみてください。

「今日も一日、なんとか乗り切れた」
そんな風に、ママ・パパの心が少し軽くなることを願っています。


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